スマラグド大陸全史 |
世紀 |
金目 |
竜暦 元歴 |
出来事 |
大陸先史 |
ニアラス 〈0〉 |
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学術的にガル紀とも呼ばれる。竜角ニアラスが死に、気の触れた白翼が乱を起こす。 三男ファビウス・オランジェ、唯一竜スマラグドと相打ちとなる。
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- |
大いなる竜スマラグド、海原へ墜ちる。海が割れ、星の落日が破壊される。 生き残った者は竜の身体へ避難する。 長女ルシタニア・オランジェ、乱について「手記」を記す。四女リシェ・オランジェ、鎮魂のため、墜ちた竜の身体を巡礼。
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エン 〈1〉 |
竜歴0年- |
墜落によりスマラグド竜大陸が成立。北東に黒牙族、南に赤牙族、西に青牙族、〈竜頭〉に呪われし民「金眸の民」が入植。エン〈1〉が黒翼メルギラの手伝いを始める。 |
ケアド紀
300-
1080年 |
ドー 〈2〉 |
約100年- |
外から移住してきた魔獣と人との戦いが始まる。大陸自然変動の中、「呪われし民」が降り立った場所に植樹と農耕を開始。エン〈1〉によりその地は〈竜の頭〉と名付けられる。
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約200年- |
魔獣狩りを専門とするハンター業が隆盛。「民」と契約を結び集落の安全を守るようになる。 魔女エルクシが守護者として活躍。
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約260年- |
魔獣の数が減り、人口が増加する。黒翼メルギラはくれぐれも「民」を守るよう魔女へ厳命。 魔女、竜との密約に従い「還らざるモノ」を狩り始める。
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約300年- |
「民」が繁栄し人類史上もっとも豊かな時代を迎える。紫鴉ドー〈2〉が民を保護し、彼等は〈頭〉に都を作る。大陸変動が落ち着くと大陸は「緑の石」と呼ばれる豊穣の地へ。 金目の民の国は「木洩れ日の国」と呼ばれ、黄金郷リランディアで大いに繁栄する。 |
約900年- |
ケアド紀後期に入ると黒翼メルギラが姿を消す。各地で小競り合いが絶えなくなる。 |
1050年- |
肥沃な地を求めて人間達は〈竜頭〉へ侵入、呪われし民と闘争開始。 |
1080年- |
竜大陸は初めての戦国時代へ突入。 |
戦国時代 |
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1081年- |
戦いに敗れた「呪われし民」が〈竜頭〉脱出。これを機に各地で民族大移動が起きる。
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1100年- |
竜頭争奪戦が本格化。人々は戦いに明け暮れ、黒翼のもたらした高度文明が退化していく。
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1200年- |
戦いに誘われ、赤角ハームが姿を現す。ソ・ラスナ山脈〈竜尾〉の火口が冷え鉄鉱石が発掘可能に。
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1300年- |
大陸各地を流浪する「呪われし民」は疲弊と迫害により人口が激減。
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1600年- |
金鉱山〈背〉と鉄鉱山〈尾〉を制した南方ミアナハ人が力を付ける。赤角ハームが彼らに手を貸し、そのまま〈頭〉を占拠してしまう。ミアナハ人の間で赤角を称える「赤角信仰」が始まる。
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1700年- |
南方ミアナハ人が「ミアナハ神国」を創立。人の世の始まり。大陸制覇を求めてさらなる領土拡大を目論む。
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1710年- |
「呪われし民」は安住の地を得られず大陸中を放浪。眠れぬ日々を過ごす。
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チリィ 〈3〉 |
1720年- |
三代目金目、白い少年チリィ〈3〉が現われる。離散していた民を集め〈竜の爪〉へ先導。
ゲヘナ砂漠地下に隔絶された集落を作る。
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1778年- |
物資補給の最中「呪われし民」の一部が北東に住う人々に捕らえられる。
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1779年- |
北東へ助けに向かったチリィ〈3〉、身代わりに処刑される。三代目金目の死により戦国時代は終焉を迎える。
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神国紀
0年 |
- |
〈初期前半〉建国期:人の歴史の始まり
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1780年 元歴0年 |
ミアナハ神国による大陸統一。史上唯一の征服統一王朝が成立する。後世にこの年が基準となり、人間視点の暦「元歴」が作成される。
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1900年 120年 |
竜や亜竜、翼獣が忘れ去られる。眷属だけが残り、人と深く関わっていく。
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神国紀
180-
430年 |
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〈初期半ば〉全盛期:最も煌びやかな時代
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1960年 180年 |
赤角ハームを崇める信仰を基盤に「赤角教」が力を付ける。
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1980年 200年 |
徐々に各地で民族的特徴が形成され始める。
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2035年 255年 |
ゼータ一世、神国王家と赤角の関係を国法で明文化。政教一致政策の要となる「赤角教」が国教に制定される。
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2170年 390年 |
大陸北部海岸に氷河が流れ着く。この頃から大陸北東部〈東翼〉の気温が下降傾向に。
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2190年 410年 |
〈東翼〉を含めたソ・ラスナ山脈以東が完全に雪に覆われる。
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2193年 413年 |
〈東翼〉に暮らす住民の凍死者数が右肩上がり。作物は育たず、放置される無人地域が拡大。
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2210年 430年 |
神国は〈東翼〉地域を斬り捨て、東翼難民が続出。見放された大陸北東部は無政府状態に。
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神国紀
431 -
2930年 |
キャハル 〈4〉 |
〈中期〉衰退期:大地が衰弱
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2211年 431年 |
神国、二十年計画で道路整備を開始。これにより遠隔地貿易が盛んになり、更なる富を得る。一方で、静かに作物の衰弱が始まる。
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2230年 450年 |
環境変化によるケアド地方の人口減少。「金眸の民」が絶滅寸前に追い込まれていく。〈東翼〉はわずかな生物も住めぬほど寒く、荒涼とした雪原に。
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2780年 1000年 |
焦茶猫キャハル〈4〉が「呪われし民」の保護を訴える。有志の保護政策開始。東翼難民へ土地の無償授与を約束し、ケアドの地へ導く。
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2782年 1012年 |
反発を受けながら救出作戦開始。極寒地から逃れた東翼の人々が砂漠〈爪〉へ入植。キャハル〈4〉の指導により開拓を進めオアシスを発見する。
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2783年 1013年 |
砂漠を越え〈首〉を探索中、現地人の攻撃を受けてキャハル〈4〉死亡。
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3270年 1500年 |
大地は徐々に安定へ向かう。
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3370年 1600年 |
大陸回復と連動して東翼がやや温暖に、死亡率減少。
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3770年 2000年 |
オルド人街が大河沿いに台頭、〈西翼〉で勢力を伸ばして神国を潤す。
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4391年 2621年 |
ミアナハ神国、オルド商人に自由都市自治を認める。対価として各同盟都市に一定の貢納義務を約束させる。
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4524年 2754年 |
〈竜の爪〉付近に新たな地下都市が完成。「物言わぬ都市」として他文化を排除する傾向を強める。
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4710年 2930年 |
見捨てられた地〈東翼〉が君主制の領邦国としていち支配形態を持ち始める。神国>同盟都市>>東翼、の力関係。
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神国紀
2931-
3329年 |
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〈後期〉中興期:穏やかな停滞期
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4711年 2931年 |
民の誕生が激減、金目は伝承の存在へ。〈竜の爪〉地下都市が栄え独自の医学が発展を始める。
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-年 -年 |
〈東翼〉の名も無き領邦国、黒角イーノクを発見。「黒き獣」と恐れ北森を罪人や死体の捨て山とする。
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-年 -年 |
黒角イーノク、北森へ投げ入れられた罪人を拾い養い始める。
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-年 -年 |
〈東翼〉の国王がイーノクと接触、黒角と人間の交流始まる。領邦国は「ガル国」と名乗り北森を正式に監獄とする。
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-年 -年 |
〈西翼〉の同盟都市同士が手を組み巨大化。農奴解放運動が勃発して神国を圧迫し始める。
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-年 -年 |
神国がドロハド大橋の工事着手、流刑地に見せかけた諜報部を設置。現在の情報国家たる礎が作られる。
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5109年 3329年 |
大陸外の国々が力を付け始め海外貿易が盛んになる。オルド人およびガル領邦国は貿易で徐々に栄える。
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神国紀
3330-
3571年 |
クイグ 〈5〉 |
〈末期〉滅亡予兆期:長き歴史の終焉
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5110年 3330年 |
オルド人やガル領邦国の脅威により神国の権威が弱まる。しかし未だ影響力は大きく存命。
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-年 -年 |
〈爪〉に双眼クイグ〈5〉双子が誕生、学者として名を馳せる。
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-年 -年 |
〈爪〉を皮切りに大陸竜信仰が始まり、古代への関心が高まる。神国、古代復興運動に警戒を強める。
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-年 -年 |
チリィ〈3〉の記録から魔法を発見。同時に金目が記した竜暦も掘り当てる。砂漠地帯はケアド〈始まりの地〉と呼ばれるように。
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-年 -年 |
神国、大陸信仰の弾圧開始。
「大陸竜信仰は赤角信仰への侮辱だ」としてクイグ双子を暗殺未遂。
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-年 -年 |
長年の逃亡生活の末、ガル領邦国がクイグ〈5〉へ隠れ家を提供。身を隠したまま魔法の起源を探り古学の祖と呼ばれる。
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-年 -年 |
ガル領邦国にてルシタニア・オランジェの手記が見つかる。「ルシタニア見聞録」として王家所蔵の国宝へ。
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-年 -年 |
領邦国にあやかり魔法を「ガル」と命名。技術が王家へ伝わるやクイグ〈5〉双子は処刑される。
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-年 -年 |
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-年 -年 |
ガル領邦国の魔法は各国にとって多大な脅威となる。同国、七竜信仰に伴い王家と五獣伯を制定。五区域地方自治が始まると国名を「ガルタフトおよび五獣伯から成る連邦」と改名する。
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-年 -年 |
連邦国ゾイ王家、魔法の知識を独占し続ける。しかし一般公開の声が強まり国内に反感が広まる。
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-年 -年 |
神国と同盟都市、ガルタフト連邦を圧迫。大陸は常時戦時下へ、第二の戦国時代が到来。
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-年 -年 |
苦戦を強いられる連邦王家、やむなく魔法を一般人へ解放。
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-年 -年 |
技術の浸透により連邦には優秀な魔法の使い手が集う。彼らは戦時に地位を高め、特権階級として扱われるようになる。ここに反王党派の原型が完成、王党派スアス系民族の長き政権争いが火蓋を切る。
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-年 -年 |
オルド人の自由都市、連合同盟国であるオルドーグ小国へ成長。同国、主たる神国へ独立を迫り快諾を得る。だが諸外国の脅威に晒され続け隷属状態は変わらず。
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連邦国紀
3572-
3587年 |
シェ 〈6〉 |
5352年 3572年 |
連邦にて魔法が制度化、反王党派都市も完成。尖塔立ち並ぶ副都ルーナ=ノアとして連邦経済を担う。
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天空の副都ルーナ=ノア+大地の首都ルーナ=プラナ、という構図が完成。 神国、愚鈍な王が続き国家弱体の兆しが見え隠れする。
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連邦反王党派の国王が戴冠、軍隊強化を図る。同年、神国から〈竜の頭〉を奪取することに成功。
| -年 -年 |
竜頭奪取が決定打となり神国は支配者の座から転落。以降、神国VS連邦国+オルドーグ小国の構図へ(戦地:竜首→神国内)
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同盟都市オルドーグ小国、神国の隷属状態に不満を募らせる。神国では歴代一と讃えられる神国王が誕生、国内復興に力を入れる。
彼はオルドーグ小国との関係修復を試み成功。
| -年 -年 |
連邦反王党派トレアン系民族、持ち直し始めた神国に危機感を覚える。連邦はオルドの人を唆して独立戦争を持ちかける。上層部は拒否、しかし一部の者が賛同し大陸戦争の幕開けとなる。
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第一期 帝国紀
3588-
3617年 |
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〈前期〉建国期:国興しが活発になる
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5428年 3588年 |
オルドーグ小国、連邦国の甘言に乗り挙兵。紅魚シェ〈6〉が王子の前に現れ、王と王子の死を予言する。赤角の反撃により同軍も痛手を被るが、連邦から援軍が到着。開始まもなく神国首都、後の廃都シレンティウムが陥落する。この時、ミアナハ神国王が崩御。幼い王子が戴冠する。
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-年 -年 |
神国幼王の抵抗むなしく、神国ミアナハ王家は皆殺しにされ、先王の妾の子のみ生き延びる。小国軍の通った後は大虐殺が行われ各街は焼き打ちに。シェ〈6〉、連邦王党派の民と密約交渉を開始。
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-年 -年 |
シェ〈6〉、オルドーグ小国軍と対峙し言葉巧みに翻弄する。密盟に従い王党派が連邦内にて反王党派を攻撃。
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-年 -年 |
小国への援軍に出ていた反王党派、挟撃され撤退。東の手が空いた神国は決死の抵抗を試みる。
しかし神国幼王は罠に掛けられ、玉座の間で自刃を迫られる。
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-年 -年 |
ルチア公爵家出身の神国宰相、玉座にて赤角と幼王を発見。宰相、遺言を受け取り、市民の廃都脱出を決行。
かつての都を捨て、市民の多くがルルヤニ湖へ逃げ伸びる。
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-年 -年 |
オルドーグ小国兵、シェ〈6〉を暗殺。時同じくして、青角ヨエツが生き延びた妾の子を匿いしばし己の弟子とする。
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-年 -年 |
ドロハド大橋の諜報本部は無傷のまま残る。神国王家に代わり、ルチア公爵家が国政を引き継ぐ。赤角との新たな契約が成立し「ミアナハ公国」となる。
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-年 -年 |
連邦王党派が反王党派から政権奪取。反王党派の神国滅亡計画は未完成のまま帝国の手へ委ねられる。
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-年 -年 |
連邦、時の政権により首都・副都がめまぐるしく入れ替わる。
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-年 -年 |
ミアナハ公国、〈竜の腹〉のルルヤニ湖周辺で復興開始。湖にある小島を削り、城を要塞化させる。
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-年 -年 |
オルドーグ小国、反王党派や神国の干渉から解放されて巨大化。放置された神国領を奪い大帝国への足がかりとする。
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第一期 帝国紀
3588-
3617年 |
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〈中期〉全盛期:繁栄と技術革新
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5458年 3618年 |
オルドーグ小国王、皇帝と名乗り、帝政開始。船造りのため材木を欲し、竜頭へ目を付ける。帝国VS連邦の構図(戦地:竜頭の鼻らへん)
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-年 -年 |
公国は虐殺事件以来、〈西翼〉全域と国交断絶。依然静かな様子だが水面下でケアド共和国と貿易を開始する。
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-年 -年 |
ドロハド系市民が国内へ舞い戻り、大陸情報を再び公国へもたらすように。
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-年 -年 |
公国の依頼で神国時代を元にした「元暦」が制定される。時の大公が国内導入すると、ドロハド系民族工作員の手によって大陸中へ頒布。これにより公国が暦を握るようになる。
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-年 -年 |
連邦内で頻繁に政権交代が起き〈東翼〉の不安定化が促進。当時の反王党派連邦政府、公国領〈背〉と〈尾〉への海賊行為を容認する。連邦と公国の国際関係が次第に悪化していく。
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-年 -年 |
公国は度重なる海賊行為に悩まされる。連邦に対抗するため、オルドーグ帝国と国交回復を宣言。
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第一期 帝国紀
3670-
3676年 |
シャフト 〈7〉 |
〈後期〉滅亡期:帝国滅亡寸前
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5510年 3670年 |
公国、帝国と手を結びながら常に監視・用心する。この頃公国は裏で暗殺部隊を育成。→共和国の医術知識を借りて軍拡・毒殺教育強化に勤しむ。
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-年 -年 |
神国王家の生き残りが連邦および帝国へ復讐を企て実行へ移さなんとする。
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-年 -年 |
帝国、国の威信を掛け、反王党派連邦国政権へ報復。同時期に公国は南側から連邦を挟撃、反王党派を追い詰める。
帝国+公国VS連邦の構図(戦地:連邦国)
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-年 -年 |
連邦両派による共同戦線開始。公国は即時撤退。残った帝国は連邦と膠着状態へ入り、両者疲弊を続ける。
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-年 -年 |
戦いが下火になると戦争責任について議論が交わされる。かつて帝国を唆し神国を滅亡に追いやった反王党派が原因だと王家は糾弾。以降、反王党派は「汚れ者」として扱われる。この策略により国王に相応しいのは王党派、首都は渓谷と定められる。白翼反王党派不遇時代の始まり。
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-年 -年 |
連邦、両派共同戦線の最中に国王が崩御。支柱を失った連邦国は五獣伯の反乱を防ぐために議会制を制定。各権限を獣伯たちへ分散させる代わり王家の存在を容認させる。
地方自治が強まった結果、風土色を生かした文化が産まれる。
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-年 -年 |
連邦では軍事を反王党派、政教を王党派民族が担うことになる。それに伴い選帝侯が制定。共同戦線が帝国侵略を打ち破り軍事を担う反王党派の地位が向上。
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-年 -年 |
とっくに撤退していた公国、逃げ帰る帝国軍を待ち伏せする。公国軍は油断していた帝国軍を竜頭付近で攻撃し和平盟約を破る。
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-年 -年 |
怒りで我を失った帝国軍、大援軍を出すも密林に誘い込まれる。公国得意の奇襲攻撃で一網打尽に。ほうぼう帰還する帝国軍を騎馬兵団で囲い込み壊滅へ追い込むと公国は竜頭を奪取。そのまま帝国領へ雪崩込み、毒で命の川を汚す。青虫シャフト〈7〉、汚れる大地を元に戻すため帝国と公国の停戦協定に乗り出す。
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-年 -年 |
公国、西翼の一部主要地を乗っ取る。和平が破られた頃から崩壊の兆しが見えていた帝国は弱体化。ミアナハ公国は積年の願いだった神国王家仇討ちを完遂する。止めようとしたシャフト〈7〉、激昂した帝国兵に殺害される。
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-年 -年 |
公国は奪った物資をケアドへ提供。共和国と更に繋がりを深める。 つづく……
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