正式名 | ケアド共和国 |
---|---|
名の意味 | 始まり |
場所 |
爪 |
中心地 | 地都・古都 |
方角 | 南西 |
特徴 | 砂漠・古都・隔絶 |
首都 | 地都アルス=ノヴァ |
政治 | 直接民主制 各家の役目制で成り立つ |
元首 | 吉子神家 |
統治者 | 議長・市ヶ谷 玄葉 |
派閥 | 基本は無派閥 極西部の一部に僅かな牙派 |
人種 | ケアド人 | 国教 | 大陸竜信仰 | 他民族 | 金眸の民 |
帝国と接するスイィ山脈以南、〈爪〉に位置する砂漠の長命国 。 灼熱を免れるため地下に潜り、樹齢数千年の水樹と共に暮らす少数民族。地都にて政を行い、幻の古都にて絶滅危惧種の植物を多く育てている。 娘々と呼ばれる医学に長けた呪術集団が特徴である。 高度に発達した呪術により、人間さえも300年程度の長寿を誇る。 その正体は、遥か昔、黄金郷「木漏れ日の国」を作った民の末裔。 黄金郷の終焉に際して肥沃な大地〈竜の頭〉を追われ、止む無く現在の砂漠へ逃げ込んだ金眸の民である。 過去に他民族から攻撃を受けた経緯から非常に閉鎖的、且つ、隔絶された厳しい環境の中で独自の進化を遂げる。 神国や公国との貿易により新たな文化が流入しているも、古い習慣を吹き飛ばすほどの威力はなかったようだ。
共和国には独自の星詠み技術がある。 これにより毎年、大陸の暦や時間の取り決めが成立する。 交流絶てども、彼らの技術は公国を通じて大陸全土の指標を作っている。 数万年前、神話時代に培われた正確無比な技術が現在まで受け継がれている。
黄金郷にルーツを持ち、現在に至るまで金眼を崇める国。 金目にまつわるもの全てを神聖視する。 そのため金眼の親たる竜は「創造神」として祀られ、異邦人も聖人扱いされる。 また、神話時代を記した「ルシタニア手記」など古の記録が多く残るのも特徴。 竜大陸において、共和国が特異な国と称される所以である。
厳しい環境の中に存在する奇妙な理想郷。 ひとびとが近寄りたがらない場所でありつつ、人口が少ない分どの階層も均等に豊かな生活を得る。 上層部だからとて、とりたてて豪勢な生活をしている訳ではない。
共和国では各家が特異な役目を担い、厳しい自然環境の中で協力生活を営む。 また、黄金郷時代から残る名士は「始まりの家」と呼ばれる。 第一位、第二位と順位付けがあるものの、実質的な差異は存在せず、政治的優位性も持たない。 単に「古き名家」というだけの呼び名である。
からいと |
星を詠み吉兆を占う。 呪術集団の長たる「魁」の選出も担う。神話の時代より受け継ぐ門外不出の技術で、疑似的に未来を読み解く。彼らの作る暦は大陸全土へ影響を与える。「始まりの家」のひとつ、第一位。 |
---|---|
なぎり |
植物の育て役。 主に水樹の育成を担う。他にも、都内に張り巡らされた水樹路の舗装、栄養満天の高級花育成も。古都総本家では植物との親和性が高い金目を多く輩出する。「始まりの家」のひとつ、第二位。 |
やまなし |
鉱石の選別者。 選別から魔力抽出、交渉までを一手に担う。宝石より魔力を得て水樹を育てる共和国では質の良い鉱石選別は命綱であり、貴金属を有する公国との貿易交渉も重要視される。「始まりの家」のひとつ、第三位。 |
よしこがみ |
名目上は国家元首。 実際はオアシスから地都を繋ぐ案内人。元首だからこそ最も厳しい仕事を請け負う。木洩れ日の国が存命だった頃、竜頭脱出を提案した者の末裔であり「始まりの家」のひとつ、第四位。 |
のの |
魁の世話役。 側仕えとして千年もの間、選出された魁へ仕えてきた。身の回りの世話から教育まで全てをこなす。国の機密をすべて知る一族。「始まりの家」のひとつ、第五位。 |
いちがや |
政を担う一族。 対外的な元首は吉子神家だが、議会を実質取り仕切る一族。遥か昔の竜頭脱出期、竜頭へ残ることを選んだ者を助けるべく一族を半分に分けた。「始まりの家」のひとつ、第六位。 |
ゆみとり |
武人一家。 要人護衛が生業。元々弓の扱いに長けた一族であり、国産銃を扱う精鋭兵の育成も担当する。現在は神来社家の後継者が不在のため、護衛配属された弓取家の小紋が特例として魁の側仕えへ出仕中。 |
あずま |
地都を繋ぐ隊商。 公国補給隊とオアシス、共和国の各都を結ぶ。炎天下の中で地上を放浪する過酷な業務だが、物流の要であり、褒賞として植物の種を得ている。地上に居を構える特殊な一族。 |
極めて乾燥した気候。 連邦国が極寒の大地ならば、共和国は灼熱の死地である。 酷寒現象に悩まされる現在は一部から熱烈な視線を受ける土地だが、共和国の技術なくして住まうことは不可能。政の中心地である「地都」 聖典が配置される「古都」 他国交流地である「オアシス」 上記三か所にて共和国の営みは成される。
「東方」は青獣伯領があり貿易や海軍が盛ん となっている。北東の港は一年中凍っており民間人はほとんど住まない。主に海軍が住まい、寒冷地でしか出来ない研究が進められている。 「南東」は青獣伯領の一部だが、海岸沿いには漁村 が並び、貴重な不凍港 として食糧供給を担う。
「西方」は赤獣伯領、紫獣伯領が存在。大陸最大のソ・ラスナ山脈が連なり西方諸国と当連邦を分断。諸外国と接するため軍関係者が多く駐在し陸軍、空軍、魔術軍団の本拠地 も置かれる。雪山系の山脈沿いは寒さが厳しく不毛の地であるため反王党派居住区 とされる。
「中央」は王都、双獣伯領が存在。王都は何かから守られるように周囲を獣伯領に囲まれ渓流で育まれたルアハの花が咲き乱れる。また、王都の上に位置する双獣伯領土は保温・防護を兼ねる魔法壁 を張り、北から流れ込む冷風を防ぐ大事な役割がある。そのお陰で王都は快適な生活が保証 されている。
「北方」は監獄地 。一度この地へ入れば国王や獣伯は干渉出来ず、黒角イーノクの支配下となる。大陸一寒さが厳しい地域であり年中雪に覆われているため、黒角の保護なしでは生命は存在できず、かつては罪人や赤児の捨て山 とされていた。現在も自ら進んでこの地へ住もうとする民間人は存在しない。
「南方」は茶獣伯領が存在。比較的暖かく国内唯一の農耕地帯 として重要な土地とされる。引退後の別荘地としても人気が高いが、土地には限りがあるため必然的に王党派や同派閥市民が優先 される。
共和国の中でも武人として名高いのは弓取家である。 殊に弓道に秀でたことから「弓を持つ者」と言う姓を賜った。 力は有せど、行使せず――護衛に特化した戦闘技能を持ち、むやみに力を振るわないことを誓う高潔な一族である。 そんな彼らの理念が破られるのは漸く手に入れた安寧の地が侵された時だけ。 他国籍の人間による侵略行為を認めた場合、すみやかに地上へ向かい、率先して敵を排除する。 共和国の治安は弓取家に任されている。
共和国には銃の概念が存在する。 同国は治療に特化した印象だが、弓取家の率いる銃隊は大陸内でも抜きんでた殺傷力を有する。 しかし特殊技術を利用した武器であるため普及率は低い。 よって連邦国や帝国は彼らの情報を欲しているが、共和国の人間は他国と争うことを良しとせず、依然として国内のみの使用に留まる。
銃を開発したのは「娘々」という組織だ。しかし使い手は別に居る。 娘々の仕事は人を癒すことであり、殺しは御法度だからだ。 銃の使い手は「護衛銃士」と呼ばれる小隊、要人護衛部隊である。 彼らの高い殺傷力と命中率を誇る銃隊は稀少戦力であり、隠し玉である。よって公国と交わした戦時協定には、大公より要望があった際に公国支援軍として派遣することが義務付けられる。
銃本体の保有数は極めて少なく、これ以上の銃隊拡大は望めない。 共和国では、銃器の元となる金属が極めて稀少だからだ。 共和国は公国から援助を受けているが、内容は「生活支援物資」が主であり金属類はその中に含まれていない。つまり公国からわざわざ購入しなければならない。 そのため本編軸では、銃は重要人物の護衛にのみ使われ、国外へ出回ることもほとんどない。
共和国にのみ伝わる医療呪術。 。 そのうち書くよ。
竜頭から逃げ延びた人々は、逃亡生活の最中で大きく数を減らし、一度は絶滅の危機に瀕した。 しかし北東――もとい現在の連邦国からの亡命者が加わり、民族絶滅を免れた。 そのため連邦国の民族的特徴および政治的特徴をわずかばかり受け継ぐ。
そのうち書くよ
そのうち書くよ
そのうち書くよ。