Aitheascal World基本世界観
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スマラグド大陸
The Aitheascal and Smalagd



竜大陸とは




舞台となるのは翡翠の竜が海に墜ち大陸となった世界――人々は彼の名を取りスマラグド大陸と名付けた。この大陸で人々は黄金郷と呼ばれる肥沃な大地を奪い合い、禁断の領域へ足を踏み入れていく。
〔ドラゴンの形〕をした竜大陸は、黄金郷をはじめ各地域名は〈竜の部位〉で表すのが一般的である。また草原名や河川名には眷属や英雄の名前が付いていることが多い。

主な種族は人間たち。
幻獣に近い生物〔眷属〕も三体ほど確認されている。
この大陸には〔多民族〕から成る
4主権国:帝国、公国、連邦、共和国(一部属国)
1属州:ドロハド大橋>
1領区:竜頭争奪区(領都)
が存在し、互いに黄金郷の利権を奪い合って水面下の争いを続けている。

地名と国


正式名称「竜の頭-リュウノアタマ-」や「竜の首-リュウノクビ-」等で呼ぶよりも、略称「頭-アタマ-」「西翼-セイヨク-」「腹-ハラ-」等として呼ぶ場合が多い。 
地名と国
名前 領有・地理・守護
竜頭
アタマ
帝国
奇跡的に肥沃、争いの中心地
唯一竜スマラグド
竜首
クビ
帝国
湿地帯、人外が住まう
茶首エリジェヴ
東翼
トウヨク
帝国
大草原、肥沃地
黒翼メルギラ
西翼
セイヨク
連邦
不毛地、永久凍土
白翼フルティラ
竜腹
ハラ
公国
密林、水と緑が豊か
青腹ニエマイア
竜背
公国
山岳地帯、貴金属が眠る
銀背・金背
竜尾
公国
火口帯、鉄鉱資源が豊富
赤尾オーヴェド
竜爪
ツメ
共和国
死地、灼熱と乾燥
紫爪ゼカルヤ

肥沃な黄金郷



竜頭争奪区

〈竜の頭〉は大陸にとっての心臓部であり、かつて黄金郷が栄えた場所でもある。
人の歴史が始まって以来、長らく争いの中心地であり、支配者たちはこぞってこの土地を求め続けてきた。古くよりこの地に住んでいた者たちが誰だったのかも忘れ去って……。
竜頭を手に入れる――すなわち大陸の支配者として君臨することである。



肥沃な大地・竜頭は豊かな土壌/四季折々の植物が同時期に育つ/絶滅種も生息可能な地域/命を育む栄養豊かな川等まさに夢の地である。
竜大陸において〈竜の頭〉を制する者は大陸を制するだろう。今日も人々は〈頭〉を巡って争いに明け暮れる。

現在の支配形態

竜頭は特別な地であるため、一般人の在住は認められていない。
よって領都に住まう者はほとんどが政府関係者であり、郊外の各国保有地は農耕地や資源回収地となっている。支配形態は複雑で、共和国以外の三カ国がそれぞれ分割して領土を保有し、帝国区・公国区・連邦区と呼ばれて治外法権を持つ。この場合、区境を跨げば当事国の法律が適用される。
また、竜頭支配権を持つ〔オルドーグ帝国〕は、中央部に「領都」と呼ばれる特別な支配域を持つ。都名は当時の統治者にあやかって「xxネア・インシグネ」と改名する慣例があり、本編軸ではジュリアン皇帝の名を取り「ジュリネア・インシグネ」と呼ばれる。

領都の権利と義務

皇帝に直接任命された領主は、他領を含む竜頭全区への命令権を持つ。公国区や連邦区にも領事館を置く帝国は、支配権持たざれど虎視眈々と領土を狙う彼らの監視を日々続けている。
一方、命令権の対価として、領主には領都の竜頭防衛義務が課せられる。領主は専ら外国諸国からの攻撃に頭を悩ませながら、竜頭内で起きる諍いを治めるべく、調停や裁判に追われる日々を送る。

黄金郷の再興計画

かつて〈竜の頭〉には「呪われし民」ないし「金眸の民」たちが作り上げた黄金郷があった。
だが暗黒時代、勢力争いに負けた民が肥沃な大地から追い出されるのに伴い、高度な文明や魔法技術も失われる。巧妙に隠されたのか、知識そのものが消えてしまったのか……いずれにせよ黄金郷の再現は不可能だと思われていた。
しかし感知〈センサー〉が文明の残滓を発見したことで事態は一変。かの力によって発掘と解明が進み、黄金郷再興は現実味を帯びてきた。
大陸そのものを力強く繁栄させた黄金郷の再興が実現すれば、滅びに向かう竜大陸にも光明が射すはずだ――そう信じる大陸各国の重鎮から投資を受け、帝国主導のもと、黄金郷再興計画が推し進められている。

竜頭と各国の関連性


竜頭と各国
国名 竜頭と歩んだ歴史
オルドーグ帝国
海洋国家であり船が資産である〔オルドーグ帝国〕は大量の木材を必要とした。 
だが、そのために国中の森を丸裸にするわけにいかなかった。彼等は悩み、そしてすぐ近くにどんなに刈り取ってもすくすくと伸びる良質の木々があることを思い出した。その利便性に気付くと帝国は〈頭〉を貪欲に欲し始めた。ついに彼らは他国からその地を奪い取り、船を増産して軍事力を高めた。帝国は〈竜の頭〉を得ることでより強国へと成長していった国なのである。
ガルタフト連邦
ガルタフト連邦も船を使うことが多かったため、帝国と利益が対立した。 
だが連邦は〔森が豊富な国〕だった。別段、国を成り立たせるために〈竜の頭〉が必要不可欠という訳はなかった。しかし〈頭〉を制すことは大陸を制すこと。国家存亡を賭け裏で帝国と覇権争いを繰り返してきた連邦も、無益な争いへ首を突っ込まざる得なかった。
ケアド共和国
現在〈竜の頭〉ともっとも無縁な国といえばケアド共和国だろう。 
彼らは大陸支配など無関心なのだ――元々その地で暮らしていたのは彼らだったと言うのに。否、だからこそ彼らは〈頭〉を巡って争うことがまったくの無為と知っていた。夢の地へ居座っていたがために、侵入を受け、迫害され、虐げられてきた民だったから。いったい〈竜頭〉が本来の持ち主へ戻る日は訪れるのだろうか。
ミアナハ公国
はじめに〈竜の頭〉の重要性に気付いたのは〔ミアナハ公国〕の祖先だった。 
彼らは大陸統一を目指して〈頭〉のみならず〈腹〉〈背〉〈右翼〉と領土を拡大していった。中でも戦略的・経済的な要所を〈頭〉と見なし死守しようとした。皮肉なことにその行動が他民族へ〈頭〉の重要性を意識させた。竜頭争奪戦はミアナハ人に端を発するといって過言ではない。

大陸風土と竜の暦



風土について




基本的に温暖~亜熱帯な気候である。
けれども〔東翼〕だけ極端に寒冷。冷害被害の西進、植物の死化など大陸の衰弱が進む中で原因究明と共に解決策が求められている。現在では、大陸衰退を防ぐ唯一の手段として、竜そのものを活性化させる〔黄金郷の再現〕が有効とされている。

大陸各国の文化


各国の文化
国名
地域
信仰
文化
君主号
体制・軍
帝国

東翼
青腹
合金・木綿・リネン・革
春秋・朝
皇帝
立憲君主
海陸
騎士
連邦
西翼
黒白
超合金・毛皮・合成繊維
冬・夜
国王
専制君主
空海陸魔
共和国

青銅・絹織物
乾季・昼
首長
共和制
衛生
公国

赤尾
鉄・革製品
雨季・夕
大公
専制君主
陸軍
暗殺
大橋
大陸外
なし
鉄・革製品・麻
長官
諜報
竜頭


全季節


大陸の暦

大陸各国が指標としている暦は二種類ある。
先史から誰かが綴って来た「竜暦」と、人間の支配者が記した「元歴」である。
「竜暦」は先史時代から記され、天文学など古学に特化した学問でのみ使用されている。 
「元暦」は人間の支配を記し、大陸中で広く使われている。

大陸における人間の歴史とは〈竜頭〉支配の歴史と言っても過言ではない。そのため、元歴には当時〈竜頭〉を支配した国の名前を付ける習慣があり〔帝国紀〕のように表される。大陸の歴史詳細は〔大陸年表〕を参照されたし。
			
大陸に存在する暦
名前 特徴
竜暦 竜の視点から数えた暦
 元暦+1700年

竜が大陸竜となったとされる時期を元年とする。古学や宗教的な意味合いが強い。〔金目の異能者〕が各代ごとに記して歩いたといわれる大事な歴史的資料。
元暦 始まりからある暦
人間盛衰の歴史であり支配者目線。〔ミアナハ神国〕が大陸統一した年を元年と数える。各国で利用されている権威ある公式の暦。大陸の人類約七千年間を記す。

大陸の民族文化



大陸に住まう人種と民族

大陸三人種とはミアナハ人、オルド人、ケアド人を指す。
古く、金眸の民もこの地に暮らしていた。けれども彼らは他民族より身体的に劣っていた。迫害されて数を減らし、他民族へ竜頭の支配権を譲り渡した結果、竜大陸はいくつかの人種と民族、宗派が入り交じる場所となった。 

民族の歴史

大陸における最初の人種は〔黒翼〕に率いられたケアド人 だった。
彼らは北東より広がり、赤尾の血族〔ミアナハ人〕、青腹の血族〔オルド人〕、呪われし竜血族〔金眸の民〕などと交わりながら大陸へ根付いた。しかし金眸の民が南西の砂漠・竜爪へ追いやられると、金眸の民は厳しい自然に耐えられず、絶滅の危機を迎えた。
そこで北東にいたケアド人は民を救うべく竜爪(現在の共和国がある場所)へ移住、民と交わり、消滅を回避せんと試みた。

それからしばらくは、爪へ移住した人々も、北東に留まった人々も「ケアド人」と名乗っていた。だが北東地域に〔連邦〕が台頭すると、そちらは王党派、反王党派と新たな区別が誕生して本編に至る。

大陸の文化分布


文化分布
領土 人種 民族
宗教
帝国 オルド人 金眸の民
多人種 アウス系
青角
公国 ミアナハ人 ドロハド系
ミアナハ系
赤角
連邦 ケアド人 王党派
黒翼
反王党派
白翼
無派閥
様々
共和国 ケアド人 ケアド系
竜信仰
不明 金眸の民
なし
その他
ナヴァド
ガル人

各民族の特徴

各民族には風土や宗教によって育まれた特有の気質がある。
当作品でいう「人種」とは一定の地域に存在する人々を指して血統的・外見的差異を取り上げた社会的概念。
生物学的な種や亜種とは異なる概念です。
民族一覧
名前 風潮
オルド人 帝国の大半を占める。 合理主義で竹を割ったような性格。飾らぬ物言いを好み口が悪い。喧嘩っ早いが後腐れはない。黒髪・長身・浅黒肌・ガタイが大きいなど身体的特徴が明確。
アウス系 帝国の下層階級。 元々は「傭兵」を指す単語だった。実力主義の帝国で成り上がろうと各地から集まった若者が傭兵となり、下町や貧民街に集落を作ったことが由来。二世・三世が生まれた近年、オルド人と異なる独特な文化が形成され始めている。
王党派 連邦の黒翼派。ケアド人。 身体能力が高い。性格的には共和国の人間と大差なく理性的で生真面目。「上」という意味を持つスアスと名乗ることもある。連邦内上位国民でありトレアン派より優れているという意識から。王党派家臣と反王党派王家なら、王党派の家臣のほうが敬われる傾向がある。
反王党派 連邦の白翼派。ケアド人。 魔法に長け、最初に大陸へ入った民族という選民意識が強く退廃的な嗜好がある。白翼の神を崇め、自分達は何者にも負けぬ素晴らしい力を持っているという自負を抱く。大陸の科学進歩は常に彼らが担ってきた。トレアン「強い」の意と名乗ることがある。
無派閥 連邦の思想自由派。ケアド人。 連邦国内でどちらの宗派にも属さぬ国民。自ら進んで宗教的自由を選んだ人間たちを指す。しかし市民権がない、自由に出入国出来ない、などの制限が課せられる
ケアド人 ケアド国に多い神秘主義者。 加工に優れる。他者へ干渉せず自国の中で争うことが多い。だが自国を侵す者に対しては冷酷に対処する。共和国のケアド人はミアナハ人との繋がりが深い。元暦を作成。
先住民」 素朴でおおらか。 外界を遮絶して生きてきたため古めかしい習慣が残存。洞察力に優れ過去や歴史へ深い関心を寄せる。呪われし「金眸の民」の末裔。古都で竜暦を作成。
ドロハド系 血統的にはミアナハ人などの多民族系。 無神教主義で人種差別・宗教差別等に関心がない。大陸一の情報網を持ち世界中の情報が集約される。そのため商売でぬきんでる人間が多く疎まれやすい。またドロハドの地は公国流刑地が発展した場所であるため差別的意味合いで使われることも。
ミアナハ人 主に公国。赤角を崇める人々。 信心深く芸術肌の民族。策謀や軍略に長けた策謀家。かつて征服王朝を築いた国の末裔達。高い芸術センスで大陸の流行を産み出す。
ナヴァド 連邦で犯罪者を総じてこう呼ぶ。 「天罰」の意。職業や階級に近い。彼等の中から優秀な者は密偵として各国へ派遣されるため帝国では密偵を指す用語となっている。
ガル人 本当に存在したか不明。 「誓う」の意。ガル人という名称はめったに使われず、過去の文献に僅かに顔を出す程度。

スマラグド大陸全史

  • 先史 ケアド紀 神国紀 連邦国紀 第一帝国紀 第二帝国紀  MENU


大陸が出来てからの歴史。PCもしくは大きめタブレット閲覧推奨。前日譚~本編までがっつりネタバレ含みます。
スマラグド大陸全史
世紀 金目 竜暦
元歴
出来事
大陸先史
ニアラス
〈0〉
学術的にガル紀とも呼ばれる。竜角ニアラスが死に、気の触れた白翼が乱を起こす。三男ファビウス・オランジェ、スマラグドを討伐。
大いなる竜スマラグド、海原へ墜ちる。長女ルシタニア・オランジェ、乱について「手記」を記す。四女リシェ・オランジェ、鎮魂のために墜ちた竜の身体を巡礼。
エン
〈1〉
竜歴0年
墜落によりスマラグド大陸が成立。北東に黒牙族、南に赤牙族、西に青牙族、〈竜頭〉に呪われし民「金眸の民」が入植。エン〈1〉が黒翼メルギラの手伝いを始める。
ケアド紀
300-
1080年
ドー
〈2〉
約100年
外から移住してきた魔獣と人との戦いが始まる。大陸自然変動の中、「呪われし民」が降り立った場所に植樹と農耕を開始。エン〈1〉によりその地は〈竜の頭〉と名付けられる。
約200年
魔獣狩りを専門とするハンター業が隆盛。「民」と契約を結び集落の安全を守るようになる。
約260年
魔獣の数が減り、人口が増加する。黒翼メルギラは「民」を守る。
約300年
「民」が繁栄し人類史上もっとも豊かな時代を迎える。紫鴉ドー〈2〉が民を保護し、彼等は〈頭〉に都を作る。大陸変動が落ち着くと大陸は「緑の石」と呼ばれる豊穣の地へ。
約900年
ケアド紀後期に入ると黒翼メルギラが姿を消す。各地で小競り合いが絶えなくなる。
1050年
肥沃な地を求めて人間達は〈竜頭〉へ侵入、呪われし民と闘争開始。
1080年
スマラグド大陸は初めての戦国時代へ突入。
戦国時代
1081年
戦いに敗れた「呪われし民」が〈竜頭〉脱出。これを機に各地で民族大移動が起きる。
1100年
竜頭争奪戦が本格化。人々は戦いに明け暮れ、黒翼のもたらした高度文明が退化していく。
1200年
戦いに誘われ、赤角ハームが姿を現す。ソ・ラスナ山脈〈竜尾〉の火口が冷え鉄鉱石が発掘可能に。
1300年
大陸各地を流浪する「呪われし民」は疲弊と迫害により人口が激減。
1600年
金鉱山〈背〉と鉄鉱山〈尾〉を制した南方ミアナハ人が力を付ける。赤角ハームが彼らに手を貸し、そのまま〈頭〉を占拠してしまう。ミアナハ人の間で赤角を称える「赤角信仰」が始まる。
1700年
南方ミアナハ人が「ミアナハ神国」を創立。人の世の始まり。大陸制覇を求めてさらなる領土拡大を目論む。
1710年
「呪われし民」は安住の地を得られず大陸中を放浪。眠れぬ日々を過ごす。
チリィ
〈3〉
1720年
三代目金目、白い少年チリィ〈3〉が現われる。離散していた民を集め〈竜の爪〉へ先導。
ゲヘナ砂漠地下に隔絶された集落を作る。
1778年
物資補給の最中「呪われし民」の一部が北東に住う人々に捕らえられる。
1779年
北東へ助けに向かったチリィ〈3〉、身代わりに処刑される。三代目金目の死により戦国時代は終焉を迎える。
神国紀
0年
〈初期前半〉建国期:人の歴史の始まり
1780年
元歴0年
ミアナハ神国による大陸統一。史上唯一の征服統一王朝が成立する。後世にこの年が基準となり、人間視点の暦「元歴」が作成される。
1900年
120年
竜や翼獣が忘れ去られる。眷属だけが残り、人と深く関わっていく。
神国紀
180-
430年
〈初期半ば〉全盛期:最も煌びやかな時代
1960年
180年
赤角ハームを崇める信仰を基盤に「赤角教」が力を付ける。
1980年
200年
徐々に各地で民族的特徴が形成され始める。
2035年
255年
ゼータ一世、神国王家と赤角の関係を国法で明文化。政教一致政策の要となる「赤角教」が国教に制定される。
2170年
390年
大陸北部海岸に氷河が流れ着く。この頃から大陸北東部〈左翼〉の気温が下降傾向に。
2190年
410年
〈左翼〉を含めたソ・ラスナ山脈以東が完全に雪に覆われる。
2193年
413年
〈左翼〉に暮らす住民の凍死者数が右肩上がり。作物は育たず、放置される無人地域が拡大。
2210年
430年
神国は〈左翼〉地域を斬り捨て、左翼難民が続出。見放された大陸北東部は無政府状態に。
神国紀
431 -
2930年
キャハル
〈4〉
〈中期〉衰退期:大地が衰弱
2211年
431年
神国、二十年計画で道路整備を開始。これにより遠隔地貿易が盛んになり、更なる富を得る。一方で、静かに作物の衰弱が始まる。
2230年
450年
環境変化によるケアド地方の人口減少。「金眸の民」が絶滅寸前に追い込まれていく。〈左翼〉はわずかな生物も住めぬほど寒く、荒涼とした雪原に。
2780年
1000年
焦茶猫キャハル〈4〉が「呪われし民」の保護を訴える。有志の保護政策開始。左翼難民へ土地の無償授与を約束し、ケアドの地へ導く。
2782年
1012年
反発を受けながら救出作戦開始。極寒地から逃れた左翼の人々が砂漠〈爪〉へ入植。キャハル〈4〉の指導により開拓を進めオアシスを発見する。
2783年
1013年
砂漠を越え〈首〉を探索中、現地人の攻撃を受けてキャハル〈4〉死亡。
3270年
1500年
大地は徐々に安定へ向かう。
3370年
1600年
大陸回復と連動して左翼がやや温暖に、死亡率減少。
3770年
2000年
オルド人街が大河沿いに台頭、〈右翼〉で勢力を伸ばして神国を潤す。
4391年
2621年
ミアナハ神国、オルド商人に自由都市自治を認める。対価として各同盟都市に一定の貢納義務を約束させる。
4524年
2754年
〈竜の爪〉付近に新たな地下都市が完成。「物言わぬ都市」として他文化を排除する傾向を強める。
4710年
2930年
見捨てられた地〈左翼〉が君主制の領邦国としていち支配形態を持ち始める。神国>同盟都市>>左翼、の力関係。
神国紀
2931-
3329年
〈後期〉中興期:穏やかな停滞期
4711年
2931年
民の誕生が激減、金目は伝承の存在へ。〈竜の爪〉地下都市が栄え独自の医学が発展を始める。
-年
-年
〈左翼〉の名も無き領邦国、黒角イーノクを発見。「黒き獣」と恐れ北森を罪人や死体の捨て山とする。
-年
-年
黒角イーノク、北森へ投げ入れられた罪人を拾い養い始める。
-年
-年
〈左翼〉の国王がイーノクと接触、黒角と人間の交流始まる。領邦国は「ガル国」と名乗り北森を正式に監獄とする。
-年
-年
〈右翼〉の同盟都市同士が手を組み巨大化。農奴解放運動が勃発して神国を圧迫し始める。
-年
-年
神国がドロハド大橋の工事着手、流刑地に見せかけた諜報部を設置。現在の情報国家たる礎が作られる。
5109
3329年
大陸外の国々が力を付け始め海外貿易が盛んになる。オルド人およびガル領邦国は貿易で徐々に栄える。
神国紀
3330-
3571年
クイグ
〈5〉
〈末期〉滅亡予兆期:長き歴史の終焉
5110年
3330年
オルド人やガル領邦国の脅威により神国の権威が弱まる。しかし未だ影響力は大きく存命。
-年
-年
〈爪〉に双眼クイグ〈5〉双子が誕生、学者として名を馳せる。
-年
-年
〈爪〉を皮切りに大陸竜信仰が始まり、古代への関心が高まる。神国、古代復興運動に警戒を強める。
-年
-年
チリィ〈3〉の記録から魔法を発見。同時に金目が記した竜暦も掘り当てる。砂漠地帯はケアド〈始まりの地〉と呼ばれるように。
-年
-年
神国、大陸信仰の弾圧開始。
「大陸竜信仰は赤角信仰への侮辱だ」としてクイグ双子を暗殺未遂。
-年
-年
長年の逃亡生活の末、ガル領邦国がクイグ〈5〉へ隠れ家を提供。身を隠したまま魔法の起源を探り古学の祖と呼ばれる。
-年
-年
ガル領邦国にてルシタニア・オランジェの手記が見つかる。「ルシタニア見聞録」として王家所蔵の国宝へ。
-年
-年
領邦国にあやかり魔法を「ガル」と命名。技術が王家へ伝わるやクイグ〈5〉双子は処刑される。
-年
-年
-年
-年
ガル領邦国の魔法は各国にとって多大な脅威となる。同国、九竜信仰に伴い王家と五竜伯を制定。五区域地方自治が始まると国名を「ガルタフトおよび五竜伯から成る連邦」と改名する。
-年
-年
連邦国ゾイ王家、魔法の知識を独占し続ける。しかし一般公開の声が強まり国内に反感が広まる。
-年
-年
神国と同盟都市、ガルタフト連邦を圧迫。大陸は常時戦時下へ、第二の戦国時代が到来。
-年
-年
苦戦を強いられる連邦王家、やむなく魔法を一般人へ解放。
-年
-年
技術の浸透により連邦には優秀な魔法の使い手が集う。彼らは戦時に地位を高め、特権階級として扱われるようになる。ここに反王党派の原型が完成、王党スアス系民族の長き政権争いが火蓋を切る。
-年
-年
オルド人の自由都市、連合同盟国であるバルバル小国へ成長。同国、主たる神国へ独立を迫り快諾を得る。だが諸外国の脅威に晒され続け隷属状態は変わらず。
連邦国紀
3572-
3587年
シェ
〈6〉
5352年
3572年
連邦にて魔法が制度化、反王党派都市も完成。尖塔立ち並ぶ副都ルーナ=ノアとして連邦経済を担う。
-年
-年
天空の副都ルーナ=ノア+大地の首都ルーナ=プラナ、という構図が完成。神国、愚鈍な王が続き国家弱体の兆しが見え隠れする。
-年
-年
連邦反王党派の国王が戴冠、軍隊強化を図る。同年、神国から〈竜の頭〉を奪取することに成功。
-年
-年
竜頭奪取が決定打となり神国は支配者の座から転落。以降、神国VS連邦国+バルバル小国の構図へ(戦地:竜首→神国内)
-年
-年
同盟都市バルバル小国、神国の隷属状態に不満を募らせる。神国では歴代一と讃えられる神国王が誕生、国内復興に力を入れる。
彼はバルバル小国との関係修復を試み成功。
-年
-年
トレアン系民族連邦、持ち直し始めた神国に危機感を覚える。連邦はオルドの人を唆して独立戦争を持ちかける。上層部は拒否、しかし一部の者が賛同し大陸戦争の幕開けとなる。
第一期
帝国紀

3588-
3617年
〈前期〉建国期:国興しが活発になる
5428年
3588年
バルバル小国、連邦国の甘言に乗り挙兵。紅魚シェ〈6〉が王子の前に現れ、王と王子の死を予言する。赤角の反撃により同軍も痛手を被るが、連邦から援軍が到着。開始まもなく神国首都、後の廃都シレンティウムが陥落する。
-年
-年
神国ミアナハ王家は皆殺しにされ、将軍と妾の子のみ生き延びる。小国軍の通った後は大虐殺が行われ各街は焼き打ちに。シェ〈6〉、連邦王党派の民と密約交渉を開始。
-年
-年
シェ〈6〉、バルバル小国軍と対峙し言葉巧みに翻弄する。密盟に従い王党派が連邦内にて反王党派を攻撃。
-年
-年
小国への援軍に出ていた反王党派、挟撃され撤退。東の手が空いた神国は決死の抵抗を試みる。
しかし神国王子は罠に掛けられ、玉座の間で自刃。
-年
-年
ルチア公爵家出身の神国宰相、玉座にて赤角と王子を発見。宰相、赤角より遺言を受け取り市民の廃都脱出を決行。 かつての都を捨て、市民の多くがルルヤニ湖へ逃げ伸びる。
-年
-年
帝国兵、シェ〈6〉を暗殺。時同じくして、青角ヨエツが生き延びた将軍を匿いしばし己の弟子とする。
-年
-年
ドロハド大橋の諜報本部は無傷のまま残る。神国王家に代わり、ルチア公爵家が国政を引き継ぐ。赤角との新たな契約が成立し「ミアナハ公国」となる。
-年
-年
連邦王党派が反王党派から政権奪取。反王党派の神国滅亡計画は未完成のまま帝国の手へ委ねられる。
-年
-年
連邦、時の政権により首都・副都がめまぐるしく入れ替わる。
-年
-年
ミアナハ公国、〈竜の腹〉のルルヤニ湖周辺で復興開始。湖にある小島を削り、城を要塞化させる。
-年
-年
バルバル小国、反王党派や神国の干渉から解放されて巨大化。放置された神国〈右翼〉領を奪い大帝国への足がかりとする。
第一期
帝国紀

3588-
3617年
〈中期〉全盛期:繁栄と技術革新
5458年
3618年
帝国、船造りのため材木を欲し、竜頭へ目を付ける。帝国VS連邦の構図(戦地:竜頭の鼻らへん)
-年
-年
公国は虐殺事件以来、〈右翼〉全域と国交断絶。依然静かな様子だが水面下でケアド共和国と貿易を開始する。
-年
-年
ドロハド系市民が国内へ舞い戻り、大陸情報を再び公国へもたらすように。
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公国の依頼で神国時代を元にした「元暦」が制定される。時の大公が国内導入すると、ドロハド系民族工作員の手によって大陸中へ頒布。これにより公国が暦を握るようになる。
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連邦内で頻繁に政権交代が起き〈左翼〉の不安定化が促進。当時の反王党派連邦政府、公国領〈背〉と〈尾〉への海賊行為を容認する。連邦と公国の国際関係が次第に悪化していく。
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公国は度重なる海賊行為に悩まされる。連邦に対抗するため、オルドーグ帝国と国交回復を宣言。
第一期
帝国紀

3670-
3676年
シャフト
〈7〉
〈後期〉滅亡期:帝国滅亡寸前
5510年
3670年
公国、帝国と手を結びながら常に監視・用心する。この頃公国は裏で暗殺部隊を育成。→共和国の医術知識を借りて軍拡・毒殺教育強化に勤しむ。
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神国王家の生き残りが連邦および帝国へ復讐を企て実行へ移す。
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帝国、国の威信を掛け、反王党派連邦国政権へ報復。同時期に公国は南側から連邦を挟撃、反王党派を追い詰める。
帝国+公国VS連邦の構図(戦地:連邦国)
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連邦両派による共同戦線開始。公国は即時撤退。残った帝国は連邦と膠着状態へ入り、両者疲弊を続ける。シャフト〈7〉、この戦いの最中に帝国兵に殺害される。
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戦いが下火になると戦争責任について議論が交わされる。かつて帝国を唆し神国を滅亡に追いやった反王党派が原因だと王家は糾弾。以降、反王党派は「汚れ者」として扱われる。この策略により国王に相応しいのは王党派、首都は渓谷と定められる。白翼反王党派不遇時代の始まり。
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連邦、両派共同戦線の最中に国王が崩御。支柱を失った連邦国は七獣伯の反乱を防ぐために議会制を制定。各権限を五竜伯へ分散させる代わり王家の存在を容認させる。 地方自治が強まった結果、風土色を生かした文化が産まれる。
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連邦では軍事を反王党派、政教を王党派民族が担うことになる。それに伴い選帝侯が制定。共同戦線が帝国侵略を打ち破り軍事を担う反王党派の地位が向上。
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とっくに撤退していた公国、逃げ帰る帝国軍を待ち伏せする。公国軍は油断していた帝国軍を竜頭付近で攻撃し和平盟約を破る。
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怒りで我を失った帝国軍、大援軍を出すも密林に誘い込まれる。公国得意の奇襲攻撃で一網打尽に。ほうぼう帰還する帝国軍を騎馬兵団で囲い込み壊滅へ追い込むと公国は竜頭を奪取。
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公国、右翼の一部主要地を乗っ取る。崩壊の兆しが見えていた帝国は弱体化。ミアナハ公国は積年の願いだった神国王家仇討ちを完遂する。
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公国は奪った物資をケアドへ提供。共和国と更に繋がりを深める。

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