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Rinaldo Luchia
リナルド・ルチア

「ははは。男の戯言を本気にすると馬鹿を見るぞ?」
年齢 性別 民族 略称 カラー
33歳 ミアナハ人 大公
ゴールド
親族 出身 職業・階級 武器 モチーフ
赤牙族 首都
クレプスクルム
公爵
公国大公
色気
薔薇
 [ミアナハ公国]で政教共に一番偉い人。 
 対外的にはミアナハ大公、国内ではルチア大公やリナルド大公などと親しまれる。 
 階級は国王ではなく公爵[赤き血族]の血を引く傍系に産まれた[赤角教]の教主。
 羽翼獣の眷属・[赤角ハーム]の異能を得て炎を操ることが可能。

 モットーは「他人に甘く、自分にはもっと甘く」。
 享楽主義・女好きと残念な性格をしているが頭は切れる。朗らかな態度で客をもてなす反面、政治不能に陥った先代を幽閉したり、長年いがみ合ってきた帝国と和解し協力関係を結ぶなど、祖国存続のためにその時々で難しい決断を迫られてきた。現在は亡命してきた[コリンナ][叔父ミハリス]を匿い、連邦国の内情を把握する仕事に心身を注ぐ。

容姿
 一人称は「余」/二人称は「貴君・卿・子猫ちゃん」 
 顔の横に緩く結わえた緑がかったプラチナブロンド、赤茶色のタレ瞳。やや気怠そうで時に艶ある表情を浮かべる色男だが陰でコリンナから「下睫」と揶揄されているとか居ないとか。 

服装
 衣服は白を貴重とした公国の正式軍服。その上へ、大公のみが許された特別な緋色のマントを羽織る。このマントは赤角ハームの羽根で織られており常に体温を快適に保つ。耐火性・耐寒性にも優れるこのマントを凍らせることが出来るのは[青角ヨエツ]だけ。

傍系、ルチア公爵家

 [ミアナハ神国]があった頃、王朝の統治者は赤牙族の直系、つまり「ミアナハ国の王族」であった。赤角ハームが恩寵を与えていたのも直系である王族だ。しかし帝国による大虐殺事件を迎え、当王家が滅びると神国は急速に衰退してしまう。 
 そこで赤角は生き残った国民を守るべく、三つあった公爵家の一つ・ルチア公爵家へ統治を託した。ルチア家は優秀な人物を輩出する家系であり、神国時代は代々宰相として国王を支えていたからだ。かくしてリナルドもまた世代を超えて赤角の恩寵を受けることとなった。

短命と享楽
 赤き鳥「赤角」と[契約]した者はいずれ心臓が焼け焦げて死ぬ定めにある。リナルドとて例外ではない。そのため大公の座に就いてからはひどく享楽的な生活を送っているようだ。もっとも彼の場合女好きは先天的要素だが――いささか度が過ぎており、嫉妬を募らせた赤角に城のあちこちを燃やされている。 

新大公の功績
 先代の荒れた統治を憂いたリナルドは数年前にクーデターを起こして大公の地位へ就いた。 元暦38xx年のことである。次いで大陸戦争の最中、長らく冷戦状態だったオルドーグ帝国と和解。最大の脅威となっていた連邦国に対して共同戦線を張ることで同意し各国との連携を深めた。 
 主権国の統治者として本来ならば対等であるはずの[皇帝]と大公。だが、当時帝国が新皇帝の下、急速に力を付けていたことなどを考慮してリナルドが頭を下げる形で交渉は進められた。
 その対価は大きく
 ・竜頭の正式な支配権を帝国へ譲り渡したこと
 ・公国は帝国の半属国化すること
 ・共和国との仲を取り持つこと
 ・大橋諜報機関の情報を帝国にも流すこと
 など国内からの非難は避けようがなかった。しかし彼の行動が戦争終結への足がかりとなったのは間違いない。 

忠誠心と本心
 赤角ハームの親であった[赤尾オーヴェド]はその昔、白翼の配下だった。だから連邦国女王は、公国と相まみえた際に「同胞」として大人しく従うよう勧告した。しかしミアナハ公国とルチア家にとって過去は過去だった。何千年も昔に生きていた白翼に対する忠誠心などとうに失われている。結局リナルドは女王の要求を跳ね除け、連邦国の天敵・オルドーグ帝国へ味方して徹底抗戦する意志を強めた。
 「敵の敵は味方」と判断した結果だった。お陰で皇帝は連邦国に勝ち越すことが出来たが帝国は公国の真の目的を計りかねる。巨大な対価と和睦の裏に公国が何を求めているのか――真実を知るのはリナルド大公のみである。 


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